総評
出題者から皆様へ
登録会員の総数:1065名
(上記には、高校生部門の会員数は含まれておりません。)
日英翻訳の応募者数が英日と比べて少々少ないようです。確かに、日英の使用頻度は英日に比べると少ないように思いますが、もし英語のマスターを本気で考えているのであれば一つ重要な点を指摘したいと思います。
それは、日英の学習が英日の学習に実に重要な影響を与えるということです。
つまり、日英学習は英語の基本的な構造の学習を前提とするために、実はそのことが英日翻訳の前提となる英語の基本的な構造の分析を同時に、しかも分かり易く学習することにも繋がるということです。私は英語指導の中で、英作文のできる人は必ず英文読解ができるようになることを長年築き上げた理論と経験によって確信しています。その事実を読者の方々にも伝えたいと思います。
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・・「出題者の戯言(たわごと)」・・
英語学習法やToeflなどの試験情報、あるいは社会環境の変化や翻訳の仕事など、語学に関わるよもやま話ができたらと考えています。
昨今のニュースによると、文部科学省は日本社会のグローバル化の波に合わせて小学4年生以下においても英語学習を必修にしようとしています。恐らく英文の講読ではなく、英会話の学習かと思います。逆説的に聞こえるかもしれませんが、ことばは言うまでもなく文化を極めて凝縮した形で反映したものですから、成長段階にある子供たちに「異った文化」のことばを何の躊躇もなく丸呑みさせることは危険ではないかと思っているのです。これには色々と説明が必要となるのですが・・・。