日英翻訳コンテスト

産経新聞より課題用に編集
見出し

内村鑑三「代表的日本人」 若い知識層に説いた「天」

本文 5人の評伝が収められている。西郷隆盛、上杉鷹山(ようざん)、二宮尊徳、中江藤樹(とうじゅ)、日蓮。なぜこの5人を取り上げるのか、そしてどんな人物として描いているか-というところに、著者の内村鑑三が「日本」と「日本人」をどう見ていたかが表れる。

例えば、引用される西郷の言葉はこうだ。〈文明とは正義のひろく行われることである。豪壮な邸宅、衣服の華美、外観の壮麗ではない)〉

あるいは、極貧状態だった藩を立て直した鷹山が行った社会改革。その美点として特記されるのは〈家臣を有徳な人間に育てることに置いたところ〉。

「西洋からいろいろなものを取り入れていた時代に、日本の中にも良いものはある、こういう日本人であってほしいという願いが感じられる」

内村の研究者で岩波文庫版の翻訳者でもある鈴木範久さん(立教大名誉教授)は、そう評する。

皆様からのお便り

この度もよろしくお願いいたします。あと残り一回の応募となり、寂しさを感じております。今回の外観の壮麗ですが、かつて、その反意語のinward graceを使う場面があり、そこから懐かしさを覚え、outward splendorを訳語に充てました。感謝のご挨拶は、次回の課題提出時に申し上げたいと思っております。

KyonShee様(東京都 フリーランス通訳・通訳講師)

ご丁寧なご連絡をありがとうございます。こちらこそ、今回もどうぞよろしくお願いいたします。
あと一回ですから、私も寂しく感じております。これまでの積み重ねを思うと、最後の課題がどのような訳文になるのか楽しみです。

「外観の壮麗」に outward splendor を充てられた経緯、拝読しました。以前お使いになった inward grace の反意語として思い出されたとのこと、訳語への思い入れが伝わります。対になる表現が頭にあると、原文の対比構造を訳文でも保ちやすくなります。「外面と内面」という含みも自然に生きる、よい選択だと思います。

感謝のお言葉は、次回の課題提出時にありがたく頂戴します。お気遣いは不要ですので、最後の課題に気負わず、ご自身のペースで取り組んでください。

次回のご提出をお待ちしております。

(添削者 藤井)

いつも添削いただきありがとうございます。大変勉強になっています。苗字と名前の語順をどうするか、性質の違う引用が混在する分かりにくさをどう解消するかを悩みました。

みぽりん様(東京都 フリーランス)

ご連絡ありがとうございます。そう言っていただけて、添削の励みになります。

今回悩まれた二点は、どちらも訳者の判断が問われる難所です。

姓名の語順
日本語の読者向けなら姓名順、英語圏の慣習に合わせるなら名姓順というのが基本の考え方です。そのうえで、訳文全体で統一されているか、初出で読者が人物を特定できるかが決め手になります。迷われたのは、この点を意識されていたからだと思います。

性質の違う引用が混在する分かりにくさ
複数の種類の引用が混ざると、誰の言葉で、どの程度の距離感で引かれているのかが読者に伝わりにくくなります。引用の種類ごとに、かぎ括弧や訳し分け、引用元の示し方を整理すると、読みやすさは大きく改善します。この点に気づいて悩まれたこと自体が、原文を丁寧に読めている証拠です。

次回が最後になりますが、これまでの積み重ねを存分に発揮してください。ご提出をお待ちしております。

(添削者 藤井)

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きくち様(神奈川県 無職)

添削欄にも載せていますが、原著の引用英文を使っている点は高く評価できます。ただしタイプミスが非常に多いようですので、ご注意ください。

(添削者 藤井)

残りわずかですが、どうぞよろしくお願いします。

PlumPickles様(千葉県 英語講師)

ご連絡ありがとうございます。こちらこそ、残りわずかとなりましたが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
これまで毎回、訳語や表現に丁寧に向き合っておられる姿勢が伝わってきました。最後の課題でも、その積み重ねがきっと生きると思います。
どうぞ焦らず、ご自身のペースで取り組んでください。ご提出をお待ちしております。

(添削者 藤井)

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