総評
出題者から皆様へ
世界で年間13億トンもの食料が消費者に届くまでに廃棄され、レストランや家庭で廃棄される「食品ロス」(食べられるのに廃棄される食品)は、日本国内だけで約640万トンも存在するそうです。
2016年にフランスで、大型スーパーにおける売れ残りの食品廃棄を禁じ、慈善団体への寄付を義務付ける法律が初めて成立しましたが、今日本でも「フードバンク」など、食品ロスを回収し、生活困窮者に配給する団体が存在します。日本のスーパーでは賞味期限や包装などについての意識が高く、食べられるのに廃棄する基準が高いですし、そのような食品が子ども食堂やホームレス支援団体に寄付されるのはむしろ当然のことで、システム化・義務化されていくべきではないでしょうか。
今回の課題は専門用語などの難解さはないものの、「子ども食堂」の翻訳、「見守りの場」の表現、数字の翻訳、長文の処理、などの部分で苦労された方が多く見受けられました。詳しくは、解説と講評でご説明します。