日英翻訳コンテスト

12/6(水) NIKKEI STYLE
見出し

空き家で街がスカスカ 東京郊外で進む「都市のスポンジ化」、対策はあるのか?

本文 スポンジ化は日本特有の現象とされている。高度経済成長期に都市部に若者が大勢やってきて、結婚するとマイホームを求めて郊外に散らばった。その家を相続した子どもが放置すると空き家や空き地になる。団塊の世代の持ち家の相続期を迎える2033年には3軒に1つが空き家になるとの予測がある。

奇妙なことに、周辺では開発が続いている。2000年代の規制緩和により、若い人向けの住宅や、相続対策用のアパートが大量につくられている。東洋大の野沢千絵教授は「少しでも人口を確保したい自治体が郊外の開発を許容している。焼き畑農業的な対応」と批判している。

総評

出題者から皆様へ

東京の隣県では、まさにスポンジ化を実感します。親世代が若かった頃に、やや不便ながら比較的安価に入手できた郊外の土地は、年月を経て価格が高騰。子世代にとっては、都会ほど便が良くない割に手が出ない存在に。

地価の下落が国の崩壊を招くなどと叫ばれていますが、本当にそうなのでしょうか。地価が下がれば、スポンジ化の進む郊外の広い土地に住むことができる。住宅ローンも少なくて済む。その分のお金を他の消費に向けて経済が回る。そうは行かないものでしょうか。

特に第1段落の各文の時間的な関係と、自然な英文を作るには日本語をどのような補足すべきかに留意しながら訳し上げたいピースです。

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