日英翻訳コンテスト

毎日新聞 2011年5月2日
見出し

本文 国際テロ組織アルカイダの最高指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者(54)殺害について、米中央情報局(CIA)などの米情報当局は昨年8月、パキスタン国内での潜伏先に関する有力情報をつかみ、オバマ大統領が先月29日に急襲作戦を指示したという。容疑者が家族と潜伏していたのは、首都イスラマバードの北約60キロのアボッダバードにある建物で、4機のヘリコプターに乗り込んだ米軍特殊部隊が1日に急襲作戦を展開した。

総評

出題者から皆様へ

中学生・高校生の部は再度0名となりました。参ったな〜、という感じです。
英日翻訳の総評やお便りコーナーでも述べたのですが、私はこれまで、また現在でも翻訳者としてだけではなく、珍しくもあるのですが大学受験の予備校の講師としても何とかして日本の若者たちの英語の翻訳力を上げようとして来ましたし、今もそのつもりで取り組んでいます。日本における大学受験の英語(全教科でも言えることですが)の基本は「暗記学習法」です。従って、暗記に弱い人はもちろん入試に勝てないし、強い人でも度々見かける「入試に勝って人生に負ける」現象が起きるのです。つまり、21世紀は東洋の暗記学習法だけではなく、欧米の論理的思考法も学ぶ必要があるのです。
この翻訳コンテストは、この欧米の思考法を学ぶ一つの場として、約10年前に奈良新聞社と共同して設置しました。今回はその目的をさらに徹底するために英語学習に取り組みやすい「事前学習ページ」をつくって、欧米の文化にも精通した翻訳者に担当してもらいました。日本の若者たちには是非とも全身で学び取ってもらいたい、それが私の願いです。

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