日英翻訳コンテスト

毎日新聞 2015年04月08日
見出し

両陛下:パラオへ出発 戦後70年「慰霊の旅」

本文 午前11時から空港の貴賓室で行われた出発行事には、皇太子さまと秋篠宮さま、安倍晋三首相らが参加。天皇陛下は「終戦の前年には、これらの地域で激しい戦闘が行われ、幾つもの島で日本軍が玉砕しました。この度訪れるペリリュー島もその一つで、この戦いにおいて日本軍は約1万人、米軍は約1700人の戦死者を出しています。太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います」と述べた。

総評

出題者から皆様へ

集団的自衛権と呼ぼうと、その解釈をどう定義しようと、戦地に赴いて戦闘に参加すれば、兵士が死ぬことを意味し、それは戦争である。そんなことを改めて考えさせられた文章でした。

そのような目で見て、今回中心となるのは天皇陛下のお言葉でしょう。 その中でも、原文の意図を念頭に、どの部分を強調するべきか。つまり、何を最後に置いて余韻を残したいか。 そのようなことを考えながら、訳出したい文章です。

ニュアンスを出し切るのが難しい課題だったかと思いますが、強調構文などを見直すよい機会ではなかったでしょうか。
次回のご健闘もお祈りしております!

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