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TBS系(JNN)10/5(火)
見出し

ノーベル物理学賞にプリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎氏

本文 真鍋さんの業績は、コンピュータによる気候のシミュレーション・モデルを開発し、それを用いて気候の成り立ちと変動を解明するという新しい研究分野を開拓したことです。

同時に、二酸化炭素の増加による地球温暖化に関しても理論的基礎を確立するとともにコンピュータ実験によって、世界各地の気候変化を推定する研究において世界をリードし、現代の地球温暖化予測の枠組みを築きました。

総評

出題者から皆様へ

ノーベル物理学賞にプリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎氏
今回の課題に登場された真鍋淑郎氏は、現在アメリカ国籍です。その理由はさまざまあると思いますが、やはり研究者としては日本の閉鎖的な環境よりもアメリカでの開放的な環境でご自身の研究に対する公平な評価を求められたのではないかと思います。ノーベル賞であれ、特許であれ、はたまたスポーツであれ、研究者や選手の成果に対する評価が、日本の場合は「平等」の名のもとに当事者からみれば、極めて低く、
研究などを継続する環境が充分でないことがほとんどです。

現在はアメリカ人である真鍋氏の選択は、ある意味間違っていなかったといえるでしょうが、この受賞の結果から日本も研究者が納得するような公平な評価の仕組みを構築しようという声が高まっていくことを期待したいと思います。

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