総評
出題者から皆様へ
英文の読み方と訳し方の違いについて:
英語は「左から右へ」構造展開しているので、読み方として言うと当然ながら「左から右へ」読み下さないと読み手には文意が通じません。
つまり、この読み下す方法は、原文筆者と「同じ思考の下に」文意を展開していることになるのです。要するに、先ず最初に主要構造物である「主述関係」をnexus法則に従って意味解釈し、その後で主要構造物の「主従関係」について具体的に説明するための付加的構造物である「従属節や副詞語句」を意味解釈する。それによって、要するに原文筆者と同じ目線に立つことになるのです。
ところが、この同じ英文を日本語へ翻訳する場合、上記の読み方が原文筆者と「同じ思考の下に」立つことができるのに反して、日本語への言語変換は、言語の構造上の違いから「右から左へ」訳し上げる表現法(前置用法)をとらねばなりません。
この訳出法は、主要構造物と付加的構造物との間の「効力関係」を崩すだけではなく、nexus法則による「主述関係」をも崩してしまうことになるのです。
要するに、英会話や通訳学習の方法は前者の「英文の読み方の方法」と一致するのですが、翻訳学習は全く論理が逆になるといってもいいでしょう。従って、英会話や通訳の学習者がその学力を翻訳に役立てることは、基本的には不可能だということでもあるのです。
私は、英文の文意を日本語へ言語変換する(文字化する)、すなわち翻訳する場合でも、英文の読み方と同様に「左から右へ訳し下げる方法」を提唱しているのです。
これが「でんしゃ理論(the train theory)」に基づいた訳出法であり、また翻訳法なのです。その訳文表現を言語学上「21世紀の新しい日本語」と呼んでいるのですね・・・。
以上。
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