総評
出題者から皆様へ
英文の基本的な訳出法:
この度の「解説ページ」と「でんしゃ理論の原理を学ぶコーナー」の中で述べたことですが、英文翻訳の基本中の基本的な作業は、あまりにも当然なことなのですが、原文の英文をその構造の流れに従って「左から右へ」読み進め、そのプロセスの中で掴んだ文意を「日本語に変換する」というものです。
しかしながら、日本語表現法は「前置用法(先付け方式)」といって、形容詞や副詞語句などの修飾語句や従属節など英文の後方に位置する付加的構造物について、意味を通すために前方に位置されている被修飾語の名詞や動詞よりも先に訳出する(右から左へ)ために、前方にある動詞や名詞などの訳出が後になってしまいます。要するに、「後置用法(後付け方式)」の英文を「前置用法(先付け方式)」の日本語で訳出することから生じる現象です。
これを翻訳作業に当てはめると、「左から右へ」の英文を「右から左へ」の日本語に変換することになるのです。ということは、英文を実質的には「右から左へ」読み進めることになっているのです。
そのための読解法である英文法を、私は「学校文法」と呼んでいるのです。
この方法で、そもそも英文の文意を正確に把握して正確に訳出できるのでしょうか?
この翻訳法をnativeが知ると、恐らくサーカスでいえばさしあたりアクロバットに当たる方法だと思うでしょうね。このアクロバットの読解法は、日本の英語教育の基本となっていますし、私も学生時代に学びました。その結果、大学生でありながらニューヨーク・タイムズ紙のベトナム戦争の記事をまともに読むことはできませんでしたね。
私が長年かけて開発した「The Train Theory(構造論・機能論)」は、自らの反省からnativeの立場に立って「左から右へ」読み進めながら日本語に変換できる翻訳理論なのです。まだ完全に完成してはいないのですが・・・。理論の重要な鍵は「機能分析法」にあるのですよ。
参考までに。
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