総評
出題者から皆様へ
翻訳の基本学習ができていない:
努力を重ねて頑張ったという自己満足で世界に通用する力は身に付くものではありません。
日本人は常に「頑張れ!頑張れ!」と叫びますが、ご存じの通り昨今のマラソン選手の中に「頑張っている者に対して頑張れ!とは何事か!」という人がいるとのことですが、誠にその通りです。
「頑張る」ことに価値を求めるのは、間違いなく儒教思想を背景とした日本の教育にあるものと思います。その人なりの成果や結果を評価しないで、またその人なりの目的も考えることもなく、「ひたすらに、そしてがむしゃらに頑張る」姿に価値を求めているということです。
この価値観は、それぞれの人間の尊厳を否定したも同然です。個々の人間を「頑張る価値観」に一括りにしているともいえるでしょう(生来の暗記力に基づく非科学的な偏差値をその人の学力評価の基準にしたのは、個々の人間本来の姿を見失うようなこの価値観から生まれています)。
最近の通信簿の評価欄には「協調性」の欄がないそうですが、私の時代には当然のこと存在しました(「協調性」は人間評価として取り立てて求めるものではありません)。しかし、存在しない現在でも日本の教育の精神は一分たりとも代わっていません。
これが、現代社会に生きる我々日本人の「Global思考」の足を引っ張っているともいえるでしょう。
英文構造の基本的な柱である「主述関係(nexusの法則)」と、それを前提とした「接続関係」の処理ができるようになるかどうかは、この「Global思考」と密接不可分の関係にあります。
この度の課題問題の採点を終えて、私の悩みが一層深くなったような気がします。
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今回の解説は、次の構造と訳出法についてです。
第3段落:"The vote was an indication of how lawmakers in both political parties have been galvanized to action by the horror of back-to-back mass shootings, ~"
講評・解説・模範訳例ページを参照してください。
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講評・解説ページ新設コーナー
[The Train Theoryの原理を学ぶ]
第18話:「節を目的語とする他動詞の名詞化の仕組み」
(「英文構造式考」より抜粋・簡略化)
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