総評
出題者から皆様へ
Online化と語学学習:
コロナ禍によるcommunicationのonline化は、すでに取り上げたように世界共通語である英語のhearingとspeaking能力への要求というよりも、むしろreadingとwriting能力を求めることになるということです。
分かりやすく言うと、お互いにしゃべって解答を見つけるというのではなく、自分自身が問題点を見つけ、それを提示し、解決に向けた調査・研究をして、そして仮説や結論を示すという社会的な作業プロセスの大きな変化が生まれるということです。
つまり、この変化は「集団から個人に責任が集中する」ことにもなるわけですから、global化は主体性の乏しいアジア社会の人にはあまりにも厳しい現実だということです。
今こそ、明治以降約200年の語学教育の在り方を根本から見直さねばなりませんが、私の見る限り文科省も教育の現場も、その現実を理解しているようには思えません。教師への教育にしても使用教材にしても、また学生への語学の指導法にしてもこれまでとは「内容的に」全く変化がないのですからね。教材のタイトルだけは「時事英語」になっているようですが・・・。
センター試験に代わる大学入試の採点に、これまで暗記教育を推進してきた正に権化(元凶)でもある○○会社や△△予備校(塾)を文科省は採用するというのですから訳が分かりません。もはやつける薬がないということです。この取り組みもきっと(100%)掛け声倒れに終わることでしょうね(仏作って魂入れず)。
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今回の解説は、次の構造と訳出法についてです。
第1段落:With China throwing its weight around in the South China Sea, Secretary of State Mike Pompeo rightly declared this month that~
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