総評
出題者から皆様へ
あけましておめでとうございます。
いよいよ2回目の「東京オリンピック」と、それに国際社会に向けた「教育改革」の前年となりました。オリンピックはある意味で簡単に開くことができますが、教育改革はそうは問屋が卸しません。数千年にわたる日本人の意識の改革が必要となるからです。
現実的に、未だ日本の英語教育は、基本的には「単語、熟語、構文」を暗記して当てはめるパズル学習のようなもので、「単語帳」や「熟語・構文の学習本」が教育の現場で使用されています。
ノーベル化学賞学者である中村修二氏の言葉を借りれば、日本の大学入試問題は「超ウルトラクイズ問題」であるということができます。現実的に国際社会に通じるような教育改革の必要に迫られているのですが、私にはどうもその出口が分かっていないような気がするのです。
そのせいもあるのか、日本社会は生産工場を発展途上国に奪われると、ますます都市部集中型のひどい「格差社会」に突入してきました。今後間違いなく、「不安な社会現象」が多発するようになるのは社会科学の常識です。
私がたびたび学校文法とは異なった科学的な英文構造の分析法について、文章構成の側面から、また段落構成の側面から述べてきましたが、この私の切なる訴えをこの通信講座の中で、あるいは「過去問」の中で、さらには拙著「実践から学ぶ~(全7巻)」の中で学び取ってもらいたいものです。
それがひいては世界に目を向けることのできる、時代に取り残されない一つの方法ではないかと考えています。
この1年を希望のもてる年にしましょう!
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今回の解説は、次の構造と訳出法についてです。
第1段落の"~defied~to declare~, asserting that~"の構造と訳出法について。
解説ページを参照してください。