総評
出題者から皆様へ
2017年度のまとめ:
今年もいつの間にか終わってしまいました。
翻訳やら執筆やらの合間のつもりが、最近では皆さんの熱の入った答案に生きる力をいただいている次第です。本当にありがとうございます。
特に常連の方々の質問が非常に専門的になってきていて、しかもそれらの質問の多くが翻訳技法のポイントをついたものが目立ち始めています。実力がついてきているのは間違いありません。
また、嬉しいことに翻訳技術も知識も初歩の段階から初めて応募を継続し、翻訳学習で最も重要かつ困難な第一段階である「構造分析法(構造論・機能論)」を努力に努力を重ねて徐々にマスターしてきている人も何人かいます。
この構造分析の技術をマスターしないことには、英語の多種多様な表現法を「正確・安定」に翻訳処理することができません。イメージや感覚だけに頼った訳文はその人の作文に過ぎず、翻訳とは言えません。しかも、それを繰り返すことは自分の成長にも役立ちません。自分を厳しく律するようにしなければいけませんね。
さて、なかなか難しい時代になってきていますが、その最大の原因は良くも悪くもグローバリゼーションです。誰一人としてこの波を逃れることはできません。
この現象の特徴は、「集団社会から個人社会への変換」です。要するに個人の生きる力が強く・大きく求められる時代になってきているということです。
従って、単に努力するとか、クイズ番組ではありませんが単に知識の博学者では通用しない新しい時代に入ったと言えるでしょう。集団社会の中で通じた「暗記学習法」は、このコンピュータの時代にはもはや何の価値もありません。自分自らの頭で「考える・思考する学習」こそが人間らしい学習法であるし、生きる力になるのです。
この「考える・思考する学習」はその仕方も視点も表現法も、すべて各人各様で、他人と同じではありません。
2018年度からは、さらに生まれ変わって自分を厳しく鍛え、そして同時に自分を大切にしてもらいたいと切に思います。
皆さん!来年が良い年でありますように!!
私も頑張りますよ。
以上。
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今回の解説は、、第一段落の「, expressing what it called~」の構造分析と、第三段落の「S+V+O; implement~; facilitate~; and address~」の構造分析について解説します。
解説ページを参照してください。
次回をお楽しみに。