総評
出題者から皆様へ
2020年問題について。
2020年は、日本の英語教育法が大幅に変革される年であるともいえるでしょう。
とはいっても、これまでの教育法が否定されて、そして新たな方法が開発されたというのでしょうか?そうではありませんね。これまでの教育法を「放棄」して、新たな教育法は民間にゆだねる(toeic、toefl、英検など)というものです。
では、現実問題として小学校や中学校、さらに高校の英語教育もこの民間教育に合わせて大幅に変革されるのでしょうか?それはほとんど不可能に近いでしょう。
この問題の結論として、私は次のように考えています。
なぜこれまでの日本の英語教育法が間違っていたのかを明らかにしない限り、安易に民間の英語教育法を取り入れるべきではないと考えているのです。
toeicにしてもtoeflにしてもその教育法は欧米のネイティブの教育法を前提としているために、一歩間違うと日本の文化に根差した思考法を否定して一挙に欧米人になることを意味しているからです。
要するに、私はこの新たな英語教育を通じて日本人を「日系欧米人」を安易に作り上げることになりかねないと考えているのです。
もう一度繰り返しますが、今の日本における英語教育のどこがどのように間違っているかを明確にしない限り、新たな方法を安易に取り入れるべきではないというのが私の考えです。
詳しくは、またの機会に話したいと思います。
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今回の解説は、第1段落のsaying the time ~と、the United States led ~ that boycotted ~について取り上げました。
解説ページを参照してください。
以上です。