総評
出題者から皆様へ
いよいよ新年の1月からこの翻訳コンテストの姉妹編として「斉木英語検定」を開講いたします。
経済のみならずあらゆる分野でグローバル化が進行し、今や英語を聞く・話すだけではなく「読む・書く」ことが求められるようになってきました。うわゆる異文化言語の深化が求められるようになってきたのです。
大学入試においても英語の実践力が求められるようになってきており、2020年にはセンター試験の英語は廃止され、toeicや英検に代わるようです(中学や高校の英語教育は一体どうなるのでしょうか?)。
「斉木英語検定」はそのような時代の大きな流れに対応した英語の学習サイトです。たくさんの方々に利用していただきたいと願っております。
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さて、今回の問題ですが答案の多くに翻訳の基礎的知識に問題がありました。
英文の基本構造やそれらの働きについて十分に理解されていなかったのです。
考えてみると、学校文法では単語の意味や熟語・構文を丸暗記するというまるで漢字などの国語教育の方法を異文化の言語である英語に適用しているわけです。
要するに、英語の基本的な構造やその構造を生み出した単語の機能的な側面について、全く触れられていないわけです。これが翻訳の基礎知識に欠ける現象となってしまっていると思います。
その意味で、今後の日本社会のグローバル化への道のりは誠に厳しくもあり、険しくもあるように思います。
今回の解説は第一段落の「there is 構文」の特徴とその捉え方、そして等位接続詞の働きを取り上げました。解説ページを参照してください。
以上です。