総評
出題者から皆様へ
応募答案を見ると、今回の課題はやたら難しいという印象を受けたようですが、それは政治ニュース特有の言葉遊びが混ざり合ったものであるために、よくよく英文の構造を眺めてみると誠にシンプルな構造が見えてくるのです。
何事についてもそうですが、表面にコーティングされたものに決して騙されてはなりません。これは、人間に対する評価も全く同じです。
さて、シリーズ「構造論と機能論」について結構長い間取り上げてきましたが、このシリーズはひとまず今回で終了となります。
この構造論と機能論は、すでに述べたようにでんしゃ理論の「動詞語法」に関するものです。それ以外の「接続語法」と「文頭語法」については、まだ完成していない理論でもあり、もっと言うと、文頭語法の中の副詞語句、itの用法、接続詞thatの処理、本文の助動詞の処理、以上の各テーマと筆者の心的態度の問題などは未解決状態になっているのです。
いずれ、拙著「実践から学ぶ英語翻訳法」の連載の中で今後明らかにしていきたいと考えています。ご期待ください。
さて、上記のテーマに代わる新しいテーマは現在未定ですが、この11月か12月頃に時事英語翻訳コンテストの姉妹編として、高校生や大学生、さらには社会人を対象に、英語初心者向けの、大学受験向けの(個人・学校参加)、そして翻訳初心者向けの「翻訳検定」を開講いたします。
具体的には、近々トップページでその内容を告知いたしますので是非ご覧ください。
以上です。