英日翻訳コンテスト

The New York Times Jan. 26, 2016
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Japanese Emperor Visits Philippines to Mourn WWII Dead

本文 Japan's emperor said Tuesday that his nation must remember the tremendous loss of life in the Philippines in World War II, as he and his wife began their first visit to the Southeast Asian country, which suffered under Japanese wartime occupation.

"Many Filipinos, Americans and Japanese lost their lives in the Philippines during the war," Emperor Akihito said in a statement he read before departing from Tokyo. "Especially in the battle in Manila, a tremendously large number of innocent Filipino civilians were victims. Upon making this visit, we need to bear this in mind at all times."

The 1945 battle for Manila between Japan and allied U.S. and Philippine forces leveled the capital city and left more than 100,000 dead, according to Philippine historians.

総評

出題者から皆様へ

今回は、述語の持っている構造的な決定権とその機能的な働き、さらには英文構造全体から見た述語の存在意義について考えます。

まず、述語と動詞の用語上の問題ですが、厳密に言うと「述語」は構造的視点の用語であり、「動詞」は機能上の用語です。ですから、辞書で品詞(part of speech)が扱われているのですが、それは機能上の働きについて取り上げているということです。

ということは、裏を返せば「でんしゃ理論」でいう「構造論」については辞書に取り上げられていないことになります。確かに、単語の持っている機能的側面によって単語相互の繋がりが明らかになるのですが、それは細部の問題であって英文全体を単語の持っている機能的な働きによって説明することはできないのです。

それこそが「文型(Sentence Pattern)」と言われるものであり、英文の構造論の問題なのです。

そして、この文型に重大かつ中心的な役割を果たしているのが、他でもなく動詞ではなく「述語」と言われる概念なのです。

この構造的用語である「述語」は、英語学習の中で「動詞」と同じ働きのものとして混同されているけれども、すでに述べたように一方は構造上の用語であり、他方は機能上の用語であることを明確に区別しなければなりません。

さて次回では、これまでnexusの法則の構成要素である「主語」の観点から文章構造を眺めてきましたが、この同じものを次回は「述語」の構造的観点から眺め、さらにその後は「動詞」の機能的観点から眺めることにしましょう。

ご期待ください。

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