総評
出題者から皆様へ
今回は、「主語の果たす役割」について少し考えましょう。
前回、動詞の役割はでんしゃ理論で言うと「家族形態」を決定するものであるから、動詞を分析することによって英文の構造分析ができると述べました。
しかも、その家族形態をナノの視点で分析すると、そこには「nexus(主述関係)の法則」によって秩序付けられているとも述べました。
しかし、英文は動詞から構成される述語の前に「主語」があるのです。
つまり、でんしゃ理論から言うと、「主語は動詞によって決定されているのではなく、動詞が主語によって決定されている」のです。
これはnexus(主述関係)の法則の大前提なのです。
これを日本語と比較してみると、日本語は「動詞があって主語のない言語」であり、それは母系制社会を表しているとも言えるのです。しかし、英語は父系制社会なのです。
ではその父系制社会が英文構造に如何なる影響をもたらしているのか、というのが問題です。それをストレートに言えば、上記した家族形態を支配する母なる動詞を、父なる主語が決定していることになります。
父が母を決定しているとは一体何でしょうか?
これが次回のテーマです。
以上です。