総評
出題者から皆様へ
今回は、英文における「夫と妻の役割(機能)と構造」について少し考えましょう。
この夫と妻の存在は、電車で言うと一つの車両を構成する二大要素であり、これを構造論的に言うとnexusの法則の基本形ということになります。
ですから、2組の夫婦が存在すれば別車両を構成することになるのですが、もし別車両の妻が本動詞でなかった場合、つまり2つの車両の接続が「andなどの等位接続詞」ではなくて、「whenなどの従属接続詞」であった場合には、一つの車両ということになるのです。
なぜなら、whenなどで構成する従属節の動詞は「本動詞」とはならないからです。
結果として、when節は電車の車両としてみると、主節の付加的構造物の一つということになるのです。これを構造論的に言うと、2組の夫婦関係が存在しても一方が存在して初めて他方が存在する関係として捉えることができ、その前者を主節と呼び、そして他方を従属節と呼ぶのです。
この「主・従関係」は両者間の力関係に直結し、従ってあらゆる場面で主が従に影響力を及ぼします。その一つが、「時制の一致の法則(the sequences of tenses)」なのです。
次回は、夫婦そのものの間のnexus関係を構造論と機能論の視点から見てみましょう。
以上です。