総評
出題者から皆様へ
最近の応募者の中に、翻訳学習を始めたという人が目につきます。
その方々のために、一つだけアドバイスをしましょう。
それは、答案を作成するにあたって「徹底的に調べ、そして不明なこと曖昧なことは必ず質問する」という姿勢を貫くことです。
この姿勢は学習におけるいろいろな側面にかかわってきます。時間もかかりますし、参考資料も必要になってきます。
なぜそのような学習プロセスを踏むかといえば、それは何度も述べているように悲しいかな長年にわたって染みついてしまった「暗記学習法」から脱して「考える学習法」に切り替えるためだからです。
その「考える学習法」の具体的方法を示しているのが、毎回の「講評・解説コーナー」なのです。ですから、この企画シリーズの「過去問」はまさに英文の捉え方やポイント、さらには具体的な学習法までも、もちろん部分的にではありますが親切に示した指導書なのです。
その指導書に基づいて答案を作成し、そしてわからないことがあればその都度質問することによって、自らの頭の中に「考える・思考するルート」が出来上がっていくのです。極端に言うと、「思考の異なった別人格」が生まれてくることになります。
面白いですね。頑張ってください。
以上