総評
出題者から皆様へ
私の翻訳理論の中心をなす「でんしゃ理論(構造論と機能論)」について少しお話ししましょう。
読者の方々はなぜ「電車」なのだろうか?と思われるかもしれませんが、この「電車」に行きつくまでには非常に長い年月がかかっているのです。「箱型」や「恐竜型」など英文の形を求めて悪戦苦闘を繰り返し、ようやくにしてたどり着いたのがこの「電車」だったのです。
つまり、英文の形(構造の外枠)は「電車」であって、そしてそれが「二両編成」「三両編成」という複数の車両で繋がれているのです。
そして、その車両の中に乗客が乗っているのです。その乗客は1組の家族、あるいは数組の家族といった単位で乗っているのです。
基本的に、一つの車両に「1組の家族」が乗っていて、その家族の中心的存在、言い換えると「家族の核」となっているのがお母さん、文法的に言うと「動詞」なのです。
従って、二両編成の電車であれば2組の家族が乗っていて、それぞれの家族にお母さん(動詞)がいるということになります。そして、お母さん以外にその家族を構成している「お父さん」「長男」「長女」といった具合にそれぞれが英文の構成要素、文法的に言うと「文要素」となっているのです。
この度は構造論の触りを取り上げました。また、次の機会に続きをお話ししましょう。
それでは、また。
以上