英日翻訳コンテスト

The New York Times Jan. 19, 2013
見出し

Hostages Dead in Bloody Climax to Siege in Algeria

本文 The four-day hostage crisis in the Sahara reached a bloody conclusion on Saturday as the Algerian Army carried out a final assault on the gas field taken over by Islamist militants, killing most of the remaining kidnappers and raising the total of hostages killed to at least 23, Algerian officials said.

Although the government declared an end to the siege, the authorities believed that a handful of jihadists were most likely hiding somewhere in the sprawling complex and said that troops were searching for them.

The details of the desert standoff and the final battle for the plant remained murky on Saturday night — as did information about which hostages died and how — with even the White House suggesting that it was unclear what had happened.

総評

出題者から皆様へ

この翻訳コンテストも、かつて奈良新聞のミニコミ紙「奈良リビング」に掲載した「ヘッドライン翻訳コンテスト」(2001年)から数えると、もう11年も経ったわけです。

私は長年にわたって英語教育に従事する者として、それ以前にも「英語学習の普及」のために朝日新聞や読売新聞などのミニコミ紙に英語問題を出題してきました。どれだけ貢献できているのか知りませんが、解説や添削した応募答案は数知れません。

今回はそれらの長年の経験から一つのアドバイスをしたいと思います。
それは、「どんな小さな事柄、例えば冠詞の"a, an, the"の一つであっても知ったつもりになってはいけない」ということです。これはとても重要な「ものの見方」と言いますか、「学習姿勢」と言いますか、広く言えば「生き方」の問題です。

ですから、その考えを現代の英語学習に当てはめると、それは「英語学習法もどき?」であって、とても異文化の思考回路を表した英語に対する「科学的な学習法」とは言えません。実際的に、日本のどの大学へ進学してもグローバル的に見ると、「できない人、物まねの上手な人(パクリ屋)、目先の利く人利かない人」になってしまい、その結果を鴨長明の方丈記風に言えば、人も文化も泡沫(うたかた)のように「・・・かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし。・・・」という誠に深刻な現実がその証拠ではないでしょうか。

誰もが偽の真実を疑うことなく「盲目的に覚える癖」(科学的思考ではなく非科学的思考)が教育の中で定着してしまった過去からの現実が英語学習にも、また異文化に対するすべての理解にも横たわっていると思います。

ですから、英語学習の根本は何はともあれ誰もが「どんな小さな事柄であっても真実か虚偽かを疑うこと」「これまでの学校教育の在り方や自分自身の学習の在り方を疑うこと」(懐疑の精神ー懐疑論)から始めなければいけません。知ったつもりになってはいけないということです。

以上。























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