総評
出題者から皆様へ
会員総数:705名
翻訳コンテストの2011年を振り返ってみると、そこから色々な世相が見えてきます。10大ニュースではないのですが、私が最も注目する一つは「福島原発」と「日本の経済及び2012年度の国家予算」ですね。どちらの問題にしても、日本文化の特徴と日本人の考え方に直結する問題です。そこでは、豊かな社会とは何か、その社会を建設するためには一人一人が精神的にどれほど自律しなければならないかが強く大きく問われているように思います。2012年がこの問題に対してどのような答えを出してくるのか大きな関心を持っているところです。
先月、新企画のためのリニューアルを取り上げました。会員登録者数がご覧のように順調に伸び、今や「1,000名」という大台も目前に見えてきました。会員の皆様のそのような強烈なメッセージに対して、現在幾つかの企画に取り組んでいます。今回はその第一弾を取り上げましょう。
それは、「高校生部門」(英日・日英翻訳)の独立です。これまで、高校生については日英翻訳の中で、「応募・添削」に対応してきましたが、その利用率が極めて低い状態で推移してきました。しかし、世の中のグローバル化が進み、大学受験にしても、またその後の研究生活や社会活動においても、これまでの英語教育の実態にそぐわない逼迫した状況の中で、実務界の一線で活躍している翻訳者の優れた語学力にはこれまで以上に熱い注目が集まってきているように思います。
この翻訳者のグローバルに通用する優れた語学力を高校教育の中で最大限に利用できるようにするために、「高校生部門」を独自の添削サービスとしてスタートさせることとなりました。その具体的な内容は1月に公表したいと思います。是非ご覧下さい。