総評
出題者から皆様へ
知識から思考力へ:
大学受験で、入試センターが実施してきたこれまでの「センター試験」が今年度から「共通テスト」に代わります。
内容的には「知識重視から思考・表現力重視へ」の転換を意図しているようですが、この「思考」の重要性については何も今に始まったことではありません。
この大学入試改革の過程でも、「知識」こそが能力判定には客観的基準であると受験指導の関係者側(多くは教育関係者)から強く要請され、「思考」の能力判定には客観性がないとされてきました。
しかし、私はこの主張の浅はかさに心底呆れています。なぜなら、知識優先の能力判定が客観的であり、正確であるというのであれば、AI搭載の受験ロボット(○○君)こそ天才であるということになるからです。
実際、センター試験で90%程度の正解率を誇る受験ロボットが出現していることから見ても、教育指導者の根底にある考え方そのものが間違いであり、本来の教育の道から外れた考え方であることは明らかです。
人間は能力的に覚えることに限界があるわけですから、膨大なデータが必要であれば蓄積されたハードディスクから引き出せばいいのです。その場合に問題となるのが「思考によるデータ処理」なのです。
知識重視の教育は、結局のところ「思考力のない薄っぺらい人間」を作り出すだけだということを知らねばなりません。今の官僚や政府関係者を見れば一目瞭然ですね。
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今回の解説は、次の通りです。
第1段落:She was born in the DRC in 1996, shortly before a civil war broke out between rebel forces and the country’s government.
解説ページを参照してください。