総評
出題者から皆様へ
答案から受講生の欧米化意識を少し感じるようになった:
その様に感じる明確なものはないのですが、皆さんの答案を見ると、英語が異文化の、日本語とはかけ離れた別の言語のように受け止めているのではなく、同じ言語のように軽くさらりと受け止めているように感じるのです(もっとも、同じ間違いを繰り返してはいるのですがね・・・)。
私もそうでしたが、英語をへ難しくとらえていて、「意訳」してもいいのかとか、「直訳」してもいいのかなどといった古い「学校文法基準」に従った訳し方が、さもあるかのように質問する人、あるいはその基準に沿った訳文をかつては多く目にしたり耳にしたりしてきました。
異文化言語を翻訳する場合、一番大切なことは「原文の文意を絶対に歪めてはならない」、それを極端に言うと「誰が訳しても同じ訳文になる(訳者は決して作者ではない)」ほど科学的根拠が求められるということです。
従って、「意訳」とか「直訳」とかの基準は、科学的な翻訳が要求している「原文の真意を掴む」こととは別次元の問題だということですね。何はともあれ、原文の内容を寸分違わず別言語に変換するためには、英文の文意を「暗記などによる訳者の感覚」によって掴むのではなく、徹底的に科学的に分析し、それによって原文の文意を正確に掴み、それを言語変換するのです。そのためには科学的な「翻訳理論」が不可欠だということです。翻訳活動の本質は、究極的に言えば文学ではなく科学なのです。
我々は異文化言語を母語にしていないのですから、当然のことながら異文化言語に対する謙虚さが必要です。訳者自身の母語から生まれる常識や感覚によって異文化言語を扱うような失礼な態度は学問とは無縁なものです。
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□「音声解説付き」講座のリニューアル
聴講生の方々の高評価が力になり、大いに感謝しています。
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