総評
出題者から皆様へ
21世紀になって実社会では無論のこと、一般社会においても中途半端な語学力では通用しない文化的な格差社会が生まれてきているように思います。
私は長年にわたって英語教育と翻訳の仕事に従事してきましたが、その間この2つの窓口を通して日本社会のいろいろな変化を見てきました。
例えば、油彩画(油絵)の翻訳によって日本の油彩画は根本的に偽物ではないか?とか、英語がまともに読めたり書いたりできないのに、なぜ英語の点数が高得点になるのだろう?とか、・・・から始まって、結局は日本の文化は偽物だらけで、最後には行きつくところに行きつくのではないか?とか、・・・まあ、日本文化の脆弱さ(というよりも、むしろ一人の人間としての弱さかもしれません)に目がつくのです。
(自動車産業でも電気産業などでも、’物まね文化’はひと頃栄えても結局現代のようにアジア諸国に物まねされる。人間教育も同じで、”学習塾”なんかでできるはずがない。かといって今の学校教育は?・・・とにかく、人間を作り損ねたら間違いなくすべてを失うことになるのです。)
そう思うと、実はこのシリーズの中で何度も言ってきたことですが、「日本の若者たちよ!厳しい現実にへこたれるな!こんな弱っちい日本社会に打ちのめされてどうする!現実から抜け出す手段はいくらでもあるぞ!それは「本物」を知ること、「本物」を身につけることだ。「本物」とは究極的にいうと「宇宙を知ることではなく、自分・己を知ることだ。」ほんの少しだけでも「己」を知れば、それが並外れたほどの大きな力になる…自信もつくが、相手を認めることができるようにもなる。さあ!挑戦しよう!!」ということです。
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今回の解説は、次の通りです。
第1段落の"They expressed anger and disappointment over what they see as adults’ failure to act on climate change."の表現法です。
解説ページを参照してください。