総評
出題者から皆様へ
辞書の使い方について:
私は長い翻訳人生の中で、たくさんの辞書を使ってきましたし、現在もnetを通して幾つかの辞書を使用しています。
かつて、翻訳指導をしたある公立高校の英語教師から、辞書の選び方が分からないので教えてほしいと言われたことがあります。恐らく、現在もまたこれからも大半の学校では何の疑問を抱くこともなく大修館のGenius、そしてそのGeniusを内蔵した電子辞書を選んでいるのではないでしょうか?
もちろん、どの辞書を選んだらいいのかという問題も重要ではあるのですが、実は辞書に関してもっと重要で、しかも基本的なルールがあるのです。
その一つは「電子辞書ではなく紙の辞書を使用する(翻訳者は無論のこと、学習者は電子辞書を使用してはいけません。つまり、電子辞書の使用範囲は限定されているということです。)」。
そして、もう一つは「紙の辞書をどのように利用するか(具体的な利用法の問題)」ということです。
これらの辞書に関する問題点は、あまりにも重要なことなのですが、全く誰にも知られていない、また取り上げられることも議論されることもないようです。日本人の英語力の弱さが常々、しかもいつまでたっても語り続けられているのも、これが一つの原因であるのは間違いありません(思考の文化的障壁)。
そのような主張の理由は何か?と尋ねてきた人はこれまで結構います。先日もこの講座の中で尋ねた人がいます。
そこで、電子辞書と紙の辞書の問題についてだけですが、一言いうと、あまりにも抽象的になるのですが、「電子辞書は思考脳の働きを止め、記憶脳にのみ働きかけるから」ということです。つまり、記憶脳のスイッチを入れたり切ったりする学習法は、脳の一番重要な働きである「思考する(左脳)」という働きに反している、従って学習~学問には不適切な方法ということです。
この問題もまたの機会に回しましょう。
それではまた。
----------------------------------------
今回の解説は、第1段落の"opened~beneath residential neighborhood"と、第4段落の"its lava is slow-moving, giving nearby~"の表現法です。
解説ページを参照してください。