日英英語検定

Bloomberg Apr. 21, 2022
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プーチン戦争の代償-ロシアのエリート層に危機感

本文 ロシア軍の犠牲は増え、ロシアはかつてない国際的孤立に直面し、さらに大統領の開戦の決定に疑問を感じる政府と国営企業の幹部も少数ではあるが、数を増しつつある。

一方、政治コンサルタント会社Rポリティクのタチアナ・スタノワヤ氏は、「プーチン氏は主に一般国民の支持を喚起することで体制を築き、それをエリート層支配の手段としてきた。異論や議論の余地はない。誰もが大統領の命令を実行するしかない。」と話した。

総評

出題者から皆様へ

民主主義途上国
「一般国民の支持を喚起する方法でエリート層を支配する」というプーチン大統領のやり方は、民主主義途上国であるロシアだから通用する、と断言できます。
ウクライナ侵攻は、そのような民主主義途上国であるロシアを何年も後戻りさせる破滅的過ちであり、残念ながら、プーチン大統領の侵攻継続の決意そのものが、経済機能を更にまひさせ、安全保障の危険、国際的な孤立など、をもたらしてしまいます。
日本は過去の敗戦から多くの教訓を学び、今日に至っていまるのですから、
「ロシアによるウクライナ侵略は、断じて許されません。」というだけではなく、戦争の悲惨さを唯一の被爆国として、世界に発信していくことはできないものでしょうか。
もっとも、国民の意思とは関係なく、政権与党の都合で総理大臣が簡単に交代してしまうのですから、日本の顔が短期間で代わってしまっては、世界に対して説得力はなくなってしまいますね。

日本の課題
大正から明治には、日本の文化などを海外へ発信する手段として、英語が積極的に用いられていました。「武士道」の著者、新渡戸稲造、「代表的日本人」の著者、内村鑑三、「茶の本」の著者、岡倉天心、などは自らの意見や意思を英文で著し、日本の文化を世界的に伝える役割を果たしました。

現在の日本には、憲法があり、民主主義国家という形は整っていますが、残念ながら、戦後の詰込み教育の弊害で、日本からの世界への情報発信は、受動的です。欧米のような自らの意見を主張し、相手と討論する必要性がないので、主観的な主張を繰り返しています。客観的な判断ができない現状を打破し、日本が本当の意味での民主主義国家になれるような環境を期待したいと思います。

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