総評
出題者から皆様へ
時事英語の読み方について:
今回はそのうちの初歩中の初歩の問題を取り上げます。
時事英語は、ほかに新聞英語とか雑誌英語とか呼ばれているように、仮にですよ、英文の読解法を知っているとしても、記事内容を知らないと基本的にはあいまいな訳出しかできません、当然のことですが・・・。
ですから、時事英語の読解力を深めるためには、現代社会の知識も同時に学習しなければならないということです。これは、何も時事英語に限らず、専門分野の医学などを含めた学術英語や産業・技術英語、さらにはビジネス英語などにおいても当然同じことが言えるのです。
最近の大学入試において、AO・推薦入試に要求されている「小論文」を見ても、全く同じことが言えるのです(小論文は欧米の文章の書き方で、英語と基本は同じです)。小論文と日本の作文は、英語と日本語の違いほど根本の法則が全く異なっているのです。にもかかわらず、小論文の教材(テキスト)一つ見ても「小論文、すなわちshort essay」ではなくて、「日本の起承転結型の作文の仕方」を解いたものになっているのが現状です(私は、これまで出版された各社数十種類の小論文の教材を点検したのですが、1冊の例外もなく作文の解説書であり、タイトルだけ小論文というものでした。騙しですね・・・)。国語の教科担当者では、小論文指導は原則も例外もなく所詮無理だということですね。
従って、時事英語も小論文も日本人には相当ハードルが高いということになります。
それではまた。
----------------------------------------
今回の解説は、第1段落の"It was the only country in the world that ~"と、第3段落の"~ driving will give Saudi women more freedom."の表現法です。
解説ページを参照してください。