総評
出題者から皆様へ
桜の季節になると、センチメンタルな気持ちになるのは私だけでしょうか。
はかない命の桜よりも、私は長く鮮やかに咲き続ける梅派ですが、それでも満開の桜は何にも変えがたいほど美しいですね。
今回の課題はシンプルでしたが、日本独特の表現である、「満開前線」をどうやって訳すかどうか、これが鍵だったのではないでしょうか。
前線は、weather frontと、天気用語として用いられますが、桜前線において、同じようにfrontを用いた場合、海外で通用するかどうかといえば疑わしいです。
というのも、桜が南の暖かい地域から北上して開花していくという知識がないから、前線と言われてもイメージがわかないためです。
そのため、そのままfrontと訳すのではなく、「桜が満開になる」という状態を訳す上で説明する必要があります。