日英翻訳コンテスト

読売新聞 3月4日(日)
見出し

監視委、AIJを強制調査へ…虚偽報告の疑い

本文  投資顧問会社「AIJ投資顧問」(東京都中央区)が企業の年金資産計約2000億円を消失させた問題で、運用実績を長年にわたり偽った疑いがあるとし て、証券取引等監視委員会は金融商品取引法違反(事業報告書の虚偽記載など)の疑いで同社幹部らを強制調査する方向で検討に入った。

 また、AIJが業績を急拡大させた背景に、旧社会保険庁人脈が深く関与していたことが判明した。

総評

出題者から皆様へ

今回の出題問題で取り上げたトラブルの内容については、私がある程度予測していたことで、実際的には今の間違った英語教育をこのまま続けると、もっと深刻な社会問題が生じると思われます。それが生じる現象について言うのはここでは避けて、この度の「東北の観光博」におけるホームページの誤訳について予想されるところを簡単に述べてみましょう。

恐らく、新聞の内容から日英翻訳を担当した人は、日本語を十分に読めない各外国語のネイティブだと思われます。というのは、外国語のネイティブである観光客に正しい外国語を日本人によるライティングによって伝えることは、今の日本の語学教育では基本的に無理があるからです。また、その観光博の翻訳料は安いものであったと思われるので、日本人によるチェックも、また各外国語のネイティブによるチェックもできていなかったと思われます。

つまり、日本語と外国語の相互変換については構造があまりにも違うので、一般的に正確を期そうとすれば、必然的にそれぞれの言語のチェッカーが必要となるのです。もちろん、その作業を限りなくシンプルな方法のチェックの仕方で、しかも限りなく正確にチェックする方法はあるのです。その方法については別として、ともあれ今の教育では「日本人による翻訳が不正確になる」ことは避けられません。仕方なく、翻訳料の安い、しかも手軽に頼めるネイティブに依頼した結果がこのようになったのではないかと推測されます。困ったものです。

その理由はいったい何でしょうか?これが、このコンテストの重要な目的の一つです。従って、この英語学習の中で理解できれば、その人は必ず卓越した語学力を身に付けたことになると思います。
これからの時代が要求しているのです、そのような卓越した語学力を持った人を!!

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