英日翻訳コンテスト

Reuters Aug.5,2009
見出し

Bill Clinton has quite a story to tell

本文 After his talk with reclusive North Korean leader Kim Jong-il, Bill Clinton sure has a story to tell.
And one of the first in line to hear his tale is President Barack Obama.

総評

出題者から皆様へ

 前回の応募総数は83通でした。以下、応募者の多かった地域名を公表します。奈良県35名様、東京都12名様、神奈川県・兵庫県4名様、愛知県3名様、そしてアメリカ1名様でした。
 私は、随分最近になってから抱いた感想なのですが、英語を自分ができると思っている人、学校・塾・予備校やさらに大学の先生などの英語教育に就いている人、東大を含め日本の難関大卒業の人、果ては翻訳業に就いて正にその職業で生活している人が、本当に英語の語学力があるのか、自分の学習上の発言に責任が取れるのかどうか、もっとも自分も含めてですが、疑わしく思っているのです。といいますのは、そのような方々が近年多く私のところにやって来るからなのです。もし仮説として私たちの教育法に間違いがあるのであれば、今直ちに素直に改めるべきものであると思うのです。教育は人間社会を形成・発展させる原動力になるものなのですから。
 さて、前回のヘッドラインを少し解説しておきましょう。実に沢山の様々な解答がありまして、この短い英文にこれほど多様な解釈法があるのかと驚きました。そこで、採点に当たって注意して見ると、実に基本的なところでの間違いと、異文化による思考法の違いの2点から来ることが分かりました。思いますに、「文章と語句」は日本人にとってみると、言葉に表現した場合にそれほど差があるようには思われませんが、むしろ俳句などの文化によって簡略さに重要性を求める傾向から、両者は同じように評価されるのです。しかし、「文章と語句」は、形式上も、あるいはまた意味上も異なるのです。
 それでは次回まで。

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