英日翻訳コンテスト

The Japan Times Feb.22,2008
見出し

JCG hints destroyer was at fault in collision

本文 Suspicions mounted Thursday that the crew on watch aboard the Maritime Self-Defense Force destroyer that ran over a fishing boat at 4:07 a.m. Tuesday failed to spot the trawler, and the Japan Coast Guard meanwhile suggested the warship may have been at fault in the collision.

総評

出題者から皆様へ

 前回の応募総数は55通でした。そのうちEメールが48通、はがきが4通、ファックスが3通でした。
 最優秀作品は言うまでもなくよくできていますが、次点の作品もなかなかよい出来栄えでした。ですから、最優勝作品を選び出すのに、少々苦労しました。したがって、その中から選び出された最優秀作品は、大いに価値があるといってもいいでしょう。
 さて、前回のヘッドラインを少し解説しておきましょう。作品の多くに「衝突の過失」と訳すものがありましたが、英文の書き方から”fault” に”in collision” がかかっていると考えることはできません。つまり、翻訳する際に、曖昧に日本語に訳しておいて、それを平易な日本語に再度訳し換えるという作業は、一見正しい作業のように見えますがそうではないのです。なぜなら、第一の作業が英文の意味を正しく訳しだしていないからです。そこに働くのが翻訳理論なのです。
 それでは、次回まで。(出題者)

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