総評
出題者から皆様へ
前回の応募総数は55通でした。そのうちEメールが48通、はがきが4通、ファックスが3通でした。
最優秀作品は言うまでもなくよくできていますが、次点の作品もなかなかよい出来栄えでした。ですから、最優勝作品を選び出すのに、少々苦労しました。したがって、その中から選び出された最優秀作品は、大いに価値があるといってもいいでしょう。
さて、前回のヘッドラインを少し解説しておきましょう。作品の多くに「衝突の過失」と訳すものがありましたが、英文の書き方から”fault” に”in collision” がかかっていると考えることはできません。つまり、翻訳する際に、曖昧に日本語に訳しておいて、それを平易な日本語に再度訳し換えるという作業は、一見正しい作業のように見えますがそうではないのです。なぜなら、第一の作業が英文の意味を正しく訳しだしていないからです。そこに働くのが翻訳理論なのです。
それでは、次回まで。(出題者)